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厚狭の自然に恵まれ 山口新聞東流西流 2018年4月29日掲載

学生時代にクローン病を発症した僕はずっとインドア派として過ごしてきました。2年前に猟師になってから突然山に入るようになったわけですが、長らく山口を離れていた時期もあり、故郷はこんなに自然が豊かなのだと強く実感することになりました。

 イノシシやシカ、アナグマ、タヌキ、ノウサギ、テンといった狩猟の対象になるさまざまな動物が生息しているだけでなく、山口県では準絶滅危惧種のカヤネズミさえも道路から20メートル入っただけの野原で見ることもできます。

 厚狭に住んでいるとスズメやツバメ、メダカといった全国的に減少していると言われる生き物も数多くいて自然の豊かさを感じることができます。 植林されていない雑木林も多く、最近では里山資源として注目されるようになっています。

 増えすぎたイノシシやシカによる食害では農林業の被害だけでなく、山の中の多様性が失われ、せっかくの豊かな自然が失われることも危惧されます。特にシカの増える速度、生息域の拡大は待ったなしの状況なので現状では狩猟に携わる猟師がバランスを取る役割を担うしかありません。

 さまざまな縁で猟師になり、ジビエの処理施設を造れることになりました。微力ではありますが、地域の役に立てればと思います。






















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